2017年5月29日月曜日

パンクする昨日と歩き出す今日と

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きのう、さて買い物に行こうと走り出したらすぐ、後輪がパーン!と音を立ててはじけた。そうかー、パンクするって、ああいう感じなのだな。




井上が、とろとろとぺちゃんこの後輪を気にしながら走っていくのを見ながら、1kgくらいの道のりを、わたしは歩いて戻った。
でも、今回も、家を出てすぐにパンクしてくれたから、こうして何事もなく家に帰ることができた。もしこれが、家と新宮の間だったらと考えるとちょっとしんどい。それどころか旅の途中に山の中でパンクなぞされたらいったいどうすればいいのだろう。わたしたちは本当にラッキーなんだなぁ。

持て余した時間で、夕暮れのなか散歩した。ニラがたくさん生えているので、摘んで帰る。けっこう食べれる味です。
のしのし二人で歩いていくと、田んぼにサギらしき鳥が何匹も。足をひょっこひょっこしながら、器用に歩く。稲をうまくよけているのが、すごく思慮深い。別にあんなの踏んでしまってもへっちゃらだろうに、まるで人間に気をつかっているみたい。
2人で一本、自販機でコーラを買う。買ってすぐに開封したら、勢いよくぶわーっとあふれて、久しぶりの感じに、ふたりで大笑いした。

日が本当に長くなって、夕焼けの色も変わったな。

次の日(今日)、笑っちゃうくらいのお天気。日差しが強い、もうすぐ6月なのだな。
日焼け止めを厚めに塗って、昨日行けなかった新宮まで、がんばって歩いていく。とはいえ、温かいし天気も良いから、片道10kmなんてどうでもない距離という感じ。

帰りは、午後5時55分(覚えやすい)最終バスに乗りたいので、ちょっと早めに家を出たい、ということで、急いでおにぎりだけ作った。水筒に、キンキンのお水も詰めて、いざ出発。

いつも、バイクで通る最短ルートと、一本山側ののどかなルートがあるのだけど、今日はそのどちらでも新しい道を開拓する。
できるだけ相野谷川沿いを行くルート。
川沿いは車もほとんどこない(ときどき軽トラがやってくる)し、風がひゅーっと吹いていて気持ちがいい。今度からこのルートをごひいきにしよう。

途中、藪のなかに、野良のビワの木を発見。明らかに誰にも管理されていない。藪の中に入って、お昼のデザートにちょっと頂戴して、ホクホクとなる。

熊野大橋手前の、小さな公園でおひるごはん。



今日のおにぎりは、甘辛煮たおいなりさんと大葉を刻んで混ぜた酢飯にぎり、たこ焼きの残りのタコとネギの韓国風、それからソースをしみ込ませたコロッケのおにぎり!
冷蔵庫にあったもので作った、変わり種ばっかりだったけど、どれもとてもおいしかった。
別でもってきたおにぎりノリを巻いて頬張ると、もう胃がよろこんでぎゅるーっとなる。
ビワも野良なのにとても甘い。種が大きめだったので、野生動物が運んだこぼれ種なのかも。

公園のあずまやでしばしまったりとしていると、公園のトイレをおばさんが掃除にやってきた。へんぴなところにあるのに、いつもきれいなのは、ああやっていつも誰かが掃除やメンテナンスをしてくれるからなのだなぁ、としんみりした気持ちとなる。

新宮で、最低限の買い物をし、帰りにクレープを買って、ふたりで分け分けして食べた。口のなかいっぱいに広がる、しあわせを固めたような甘い食べ物。お店には、中学生くらいの子たちがたくさんいて、それぞれがドリンク・ポテト・甘いものをセットで頼んでいてすごいなと思う。リッチだなー!子どものうちからそんなのしたら、大人になったときの楽しみが減ってしまわないのかしら。

帰りは、バス便。
急に瞼が重くなり、何か、手当たりのない夢を見ていたけど、最寄りのバス停のアナウンスではっと起きたら、全部忘れていた。
夕暮れの紗がかかって、森が黒い。

かえってから、耐え切れずぐーっと寝る。
なにか、パチンパチンと、音がして起きたら、井上が扇風機のボタンをあれこれ押している。
「どれ押しても速度が変わらへんし、なんか異様に熱くなってるわ。これあかんかも」
買ったばかりの中古のレトロ扇風機、ショックです。

夜は、ぐーっと仕事などする。
2人ともあんまりしゃべらないんだけど、すごく居心地がよい時間。
ここにきてから、時間は流れているというより、ふわーっと漂っているという感じ。でも、気が付くと、あっというまに過ぎ去っていってしまう。
明日も楽しみだけど、寝たくないような、小学生の気持ちです。


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